EC広告CPAの上限を利益から計算する
CPAが売上より低いだけでは黒字とは限りません。広告を除いた1件利益から、1注文の獲得に使える広告費の上限を確認します。
最終確認:2026年8月11日
先に結論
広告費上限は、1件売上から手数料、原価、実送料、梱包費、その他変動費を引いた金額です。本サイトでは月額固定費を含めないため、月間黒字を守るなら固定費の1件あたり負担も差し引いて考えます。
計算式
広告費上限 / 件 = 1件売上 − 手数料 − 原価 − 実送料 − 梱包費 − その他変動費
1注文5,500円の試算例
- 1件売上
- 5,500円
- 販売・決済手数料
- 528円
- 広告以外の変動費
- 2,570円
- 現在の広告費 / 件
- 300円
固定費を含めない広告費上限は2,402円です。現在の広告費300円との差2,102円が上限までの余白ですが、この金額を使い切ると1件利益は0円になります。
CPAと広告費 / 件を揃える
CPAは1件の注文獲得に使った広告費です。広告費総額を広告経由の注文件数で割って求めます。閲覧やクリック単位の費用と混同せず、返品やキャンセルを除くかなど集計条件も揃えます。
上限と目標を分ける
広告費上限は利益が0円になる境界であり、推奨額ではありません。目標利益を残すには、その目標額も差し引きます。月額固定費がある場合は、想定販売数で割った負担分も見込む必要があります。
リピート購入や定期購入の将来利益を含めるLTV判断は、この基本計算機の対象外です。初回注文だけで判断する条件と混ぜないでください。
広告費を10%下げた差を確認する
計算機では現在の広告費 / 件を10%下げた場合を、1円単位へ直して再計算します。月間差額は、その1件差額に現在の販売数を掛けた値です。販売数自体の増減は予測しません。
判断するときの注意
- 広告経由の売上だけを測る場合は、広告費と注文件数の対象期間・チャネルを揃えてください。
- 返品、キャンセル、不正注文を含むCPAは実際より良く見える場合があります。
- 広告費上限を使い切る運用は、固定費や予期しない費用を回収できません。